シグマ APO MACRO SUPER 70−300F4−5.6を触ってみて
雑感7 (2005年1月15日)
このレンズはあまりに安いので『俺はハイアマ(どんなのだ?)だからそんなレンズは使わないぜ〜』という扱いをされがちなレンズだと思います。
実際私もそのように思わないでもないのですが、目的がちゃあんとあって使うのなら極端な話サンニッパでも撮れないもの(盛大なフレア&ゴースト写真とかではない)が撮れるでしょう。
でも、ご興味のない方が多くおられると思いますがご興味のある方のみご覧ください。
すでに所有していたタムロン AF LD 70−300
F4−5.6との比較をまず。
数値は実測ですのでカタログ数値とは若干違いますがご容赦を。
タムロン AF LD 70−300 F4−5.6 | シグマ APO MACRO SUPER 70−300F4−5.6 | |
レンズ構成 | 9群13枚 | 10群14枚 |
最短時全長 | 123mm | 126mm |
最長時全長 | 180mm | 183mm |
最大直径 | 75mm | 75mm |
フィルター径 | 58mm | 58mm |
フード長 | 42mm | 65mm |
最短撮影距離 | 1.5m | 0.95m |
マクロ | 1/4 | 1/2 |
サイズだけを見るとほとんど一緒といっていいです。絞り羽も9枚で同じです。ただ、フードの大きさが明らかに大きいのでタムロンよりかなり立派に見えますし遮光も期待できそうです。
ぱっと見てすぐに分かる大きな違いはマクロ機構です。結局なぜこのレンズを買ったかと言うと300mm域でのハーフマクロ機構があったからです。
もちろん三脚が無いとどうにもならない領域と思われますが、チューリップやコスモスなど等倍近くまでしなくてもいい大ぶりな花で、背景整理を少しでもしたいときに役に立ちそうだと少し前から思っていました。タムロン70−300は今までは最短撮影距離が1.5mとやや使いにくかったので花の撮影には持っていってなかったのですが、植物園がややマンネリ化していたので試しに持っていったのです。最初のうちはやはり使いにくかったのですが、背の高い位置にぶら下がっているベゴニア温室での撮影に使ってみると意外と良くて、背景整理のし易さはちゃんと実感出来ました。きっかけはギャラリーの『温室の花々2004年』の008を撮ったときです。背景の光のボケが100マクロでは小さかったから300mmを使おうと思ったのです。作品の良否は別にして自分の思いは表現できたと思っています。
表現したいケースによってはミノルタの100マクロよりもよさそうです。あたりまえですが100mmは100mmの画角ですので場面によって300mmの画角も使っていきたいと思っています。
欠点は音が『ジ--ジ--』うるさいことで使っていて正直恥ずかしそうです。しかもAFは最悪の遅さ(#-_
- 犬の散歩にももっていけそうにありません。
ピントリングのフィーリングもザラザラのスカスカで最悪です。しかしズームリングはしっかりしたトルク感があり、タムロンよりはいいです。
マクロスイッチがついていますが、マクロ機構が働くのは300mm域だけです。APO MACRO SUPER Uになって200mm〜300mmの間でズーミングできるようになったのですが、これは違ってました。
後は実際写真を撮ってみて比べていこうと思っています。
レポートはまた後日に致します。
まだROMの対応から帰ってきていないので。。。
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